日鋳工業株式会社

建設機械鋳鉄部品、各種産業用普通銑鉄鋳鉄品の製造・販売

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鋳造について

  • 鋳造技術・鋳物の特徴
  • 鋳鉄の分類
  • 鋳物の歴史

鋳造技術・鋳物の特徴

つくりたい形と同じ形の空洞部を持つ「鋳型」に溶けた金属を流し込み、それを冷やして固める加工方法を「鋳造法」と呼びます。鋳造法によりつくられた製品のことを「鋳物」と呼びます。 鋳型の材質は様々で、砂型、金型、樹脂型、石膏型などがあります。型の形状に応じて、流動性のある溶湯を流し入れて製造するため、複雑な形状の部品を精巧につくることができるのが、鋳造の最大の特徴です。他の金属加工法(切削等)に比べて量産性も高く、安価な製品提供が可能と言われています。

鋳造技術の特徴
希望に応じた形状に金属を加工することができる
●軽いモノから重いモノまで、製造できる重量の幅が広く、多品種少量生産も可能
●廃品は溶解してリサイクル(再度製品に鋳造すること)が可能

鋳鉄の分類

鋳鉄は、炭素の状態によって、ねずみ鋳鉄、まだら鋳鉄、白鋳鉄に分類できます。鋳鉄は、炭素量が多いと黒鉛(グラファイト)が晶出するため、断面がねずみ色になります。これが、ねずみ鋳鉄の名称の由来です。 ねずみ鋳鉄はさらに2種類に分類されます。振動を吸収する能力に優れた片状黒鉛鋳鉄と、引張強さや伸びが特徴の球状黒鉛鋳鉄です。前者は熱衝撃に強い特性を活かし、工作機械用ヘッドやテーブルに用いられます。後者は、かなりの強度を持つため、耐久性が求められる自動車部品や水道管などに利用されています。

鋳物の歴史

鋳造法の歴史は古く、紀元前4000年ごろにメソポタミア地方で始まったとされています。砂や粘土、鉄などの金属でつくった鋳型の中に、金属を溶かして鋳込み、固めることで、様々な形状をつくりだせるという利点から、世界各地に飛躍的に普及していきました。日本国内では、平安時代ごろから各地で本格的に鋳物づくりが行われるように。生活に必要な鍋、釜のほか、仏像や鋳銭といった文化を象徴するものづくりにも活かされました。特に、18世紀の産業革命以降、鋳造法は様々な工業製品で採用され、現在では自動車産業から電気通信産業まで、幅広い業界で製品づくりを支えています。

参考:一般社団法人日本鋳造協会 http://www.foundry.jp/『トコトンやさしい鋳造の本』(日刊工業新聞社.2015)

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